2020年7月。天童市のしゃがら村にて紅花の収穫をしてきました。
山形県を象徴する花である紅花。江戸時代に最上川の流域で盛んに栽培された染めの文化から始まり、今では食用や美容品などに応用されながら、紅花と共に暮らしてきた歴史や文化を受け継いでいます。
この度、nitoritoと紅花を繋げてくださった大山先生は、染めの体験や紅花のリップクリーム作りなどのワークショップを通して紅花の文化を伝える活動をしています。
また、紅花畑には組合の方々のご好意でnitoritoの看板を立てていただき、とても光栄でした!
一面に咲く紅花はとても美しく、連日の雨にも負けない強さを感じました。
紅花はプクッと膨らんだ蕾の先からふわふわと細い花びらが飛び出すようにして広がり、まるで丸い帽子をかぶっているような姿でとてもキュート。飛び出したばかりの花は、黄色く、だんだんとオレンジや赤に変色していきます。
その花を優しくつまみ、引っ張ると花びらを採る事ができます。若い花の場合、またその蕾から花が咲くため、採っては花が咲くを何度か繰り返す事ができるそうです。
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紅花を採集した後、大山先生のアトリエへ。
採れたての紅花の花びらを使って染めの体験をさせていただきました!花びらを手でこねて柔らかくしながら、型に刷り込んでいきます。紅花には水溶性の黄色い色素が99%、アルカリ性に反応する紅色の色素がわずか1%含まれています。今回の染め方では、黄色の染料は流れ落ち、鮮やかなオレンジ色に染まります。
生の花びらでしか出来ない、採集の時期ならではの染め方だったのでとても貴重な体験でした。
染め上がりは、色が染み込んでいるというよりも、薄い膜のような色素が張り付いているような不思議な仕上がりに!とても興味深いですね。
この体験を機に、もっともっと紅花について知りたくなりました!
nitoritoも今回採集した紅花をドライフラワーにして、ギフトラッピングに取り入れたりなど、活用の幅を広げ、紅花の文化を伝えていけたらと思っています。
斎藤
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