hamura の STORY

「このストールのはじまりは、見上げた空に群がる葉っぱたちから」

nitoritoのストールには、米沢の自然や風景、文化から発想した柄を落とし込んでいます。
“hamura”は、葉っぱが群がっている様子から名前をつけました。

見上げた先には、太陽の光を浴びた葉っぱが幾重にも重なり、すぐ下の葉に影を落とす。光に透けた葉の色と、影になっている葉の色のコントラストは風に揺れながら形を変えて、葉の群として目の前に飛び込んできた。
あまりにも美しく、いつものようにカメラのシャッターを押す。
何気ない散歩も、自然の中では楽しい探索。いつも目にしていたはずの木々も、その日の天気や時間によって表情が変化し、一瞬にして心奪われる出来事だってある。予測できない出会いがあるのもまた自然の魅力。

不規則でランダムに現れる葉たちのコントラストをあえて幾何学模様に落とし込み、刺し子のようにストール全体に描いています。また、自然から得た生命力をnitoritoらしいカラーで表現しています。若葉色の初々しさを優しく包むベージュ。鮮やかなブルーが映え、生命力を感じるボルドー。紅葉の色を感じる、華やかで品のあるネイビー。

それぞれの色がみなさんの毎日に彩りを与えますように。

「買ってから楽しむ、ひと工夫。」

私たちの提案するストールは、全て天然繊維由来の素材で作られており、4辺には余計な縫製をせず、切りっぱなしの仕様になっています。この切りっぱなし仕様を可能にするためには”ウールの特性”がポイントとなっています。
ウールは羊の毛ということもあり、とても優れた素材です。保温性はもちろん、撥水性、防臭効果、そして空気中の水分を吸収し発散することで蒸れを防ぐ効果もあります。また、ウールは土に埋めると微生物に分解され、土に還るサスティナブルな素材です。
一方で、デメリットもあります。それは、縮みです。素材の性質上絡まりやすいため、水に濡れた状態で力が加わると繊維同士が固まっていきます。洗濯機でセーターを洗うと縮んでしまうのはこの事が原因と言えます。
nitoritoのストールはこのデメリットを生かし、縮絨加工(フェルト化)を行い、繊維を固める事で切りっぱなしでも過度な力を加えない限りほつれてこない仕様となっています。この加工はとても難しく、一歩間違えると固いフェルトになってしまいますが、職人の確かな技術により、ウール繊維を程よく絡め、柔らかな風合いを最大限に感じるストールが出来上がります。

hamuraのストールは、手元に届いてからひと工夫をする事で、自分だけのオリジナルストールになります。ハサミを使ってフリンジの長さを変えたり、腕を通す穴を作ったり。nitoritoのストールだからこそ出来る楽しみ方です。

最初に、フリンジの長さ調整について。購入時にはフリンジ止めが付いています。これを本体製品から切り離すことでフリンジがバラバラになります。お好きな場所にハサミを入れて自分好みの長さのフリンジを作る事が出来ます!
次に、腕を通す穴について。ストールの両側に小さな穴が並んでいます。この穴はガイドラインとなっていて、穴の繋ぎ目をひとつづつ切っていくことで大きな穴となり、腕が通せるようになります。両方に穴を作ることで、首回りに巻くだけでなく、ポンチョのように着る事が可能に。

私たちの提案する身に付け方以上に、商品が届いてから、みなさんにストールの可能性を見出してもらいたいという思いも込めてこのような仕掛けを作りました。
nitoritoのストールを通して、布を切るという”コト”に挑戦し、オリジナルストールを創造する”トキ”を楽しみ、日々の生活が豊かなものになりますように。