iro iro の STORY

「このストールのはじまりは、もったいないから」

nitoritoのストールには、米沢の風景や自然、文化から発想した柄を落とし込んでいます。
“iro iro”は ”もったいない”という思いから生まれたストールです。

どんなに 良い製品を作る工場でも必ず出るのが 産業廃棄物と呼ばれるゴミやハギレ

nitoritoのストールも生産する時、 最後にどうしても余ってしまう少量の糸たち
ストール2枚分も編めなくなると 生産効率が悪くなって 自動的に捨てちゃう。
他にも
何年も出番がない 余った糸達 ずーっとダンボールの中に格納されて、、出番を待ちわびているけれど 
新しく染まった色に負けてしまい、 やっぱり出番なし。 お前は必要ないと言われているような肩身の狭い可哀想な糸が工場内にはいっぱい溢れている。

余った糸を利用するにはどうしたら良いか 考えてみたが、 あまり良い考えが浮かばない、、

アイデアが出なければ 勿体無いが捨てられていく、、そんな事を繰り返していくうちにいろんな糸色が混ざった ストールを作ろうと 思いついた。

少量の糸だから、 ストールの途中で糸が切り替わってしまうかもしれない。
今までの常識なら 途中で糸が切り替わった布は、 傷もないのに 傷扱いされていた。
美味しいのに曲がっているから売り物にならない野菜みたいな感覚。  でもそれは、 nitoritoとしては個性と考えようと出来上がったのが”iroiro”

また出番が無かった糸も 2色ミックスさせれば、 新鮮な色に生まれ変わる。
残った糸を使い、 シンプルなストライプの無地柄で作りました。
途中で糸が切り替わっていても それはそれで可愛い 愛おしい物になるはず。

nitoritoのラベルも糸の切り替えで 色がまぜまぜになったのを使って より1点ものに

出来上がりの商品を見て いらないと肩身の狭い思いをしていた糸に命が宿って素敵な人へ届くかと思うとワクワクします。
それまで毎月トラックが 収集に来てくれて お金を払って廃棄してもらっていた。
今まで そんな事は 当たり前の風景で お金は勿体無いと思っていたけれど捨てられていく産業廃棄物をもったいないと思った事がなかった。

iroiroが出来上がってからは ゴミと呼ばれている糸たちが 光り輝いて見えてくるから
面白いもんだなと 思う。こう言う気づきを 大事にしたいと思っている。

nitoritoのストールを通して、人との関わりを豊かなものに。

「買ってから楽しむ、ひと工夫。」

私たちの提案するストールは、全て天然繊維由来の素材で作られており、4辺には余計な縫製をせず、切りっぱなしの仕様になっています。この切りっぱなし仕様を可能にするためには”ウールの特性”がポイントとなっています。
ウールは羊の毛ということもあり、とても優れた素材です。保温性はもちろん、撥水性、防臭効果、そして空気中の水分を吸収し発散することで蒸れを防ぐ効果もあります。また、ウールは土に埋めると微生物に分解され、土に還るサスティナブルな素材です。
一方で、デメリットもあります。それは、縮みです。素材の性質上絡まりやすいため、水に濡れた状態で力が加わると繊維同士が固まっていきます。洗濯機でセーターを洗うと縮んでしまうのはこの事が原因と言えます。
nitoritoのストールはこのデメリットを生かし、縮絨加工(フェルト化)を行い、繊維を固める事で切りっぱなしでも過度な力を加えない限りほつれてこない仕様となっています。この加工はとても難しく、一歩間違えると固いフェルトになってしまいますが、職人の確かな技術により、ウール繊維を程よく絡め、柔らかな風合いを最大限に感じるストールが出来上がります。

iroiroのストールは、手元に届いてからひと工夫をする事で、自分だけのオリジナルストールになります。ハサミを使ってフリンジの長さを変えられます。nitoritoのストールだからこそ出来る楽しみ方です。