tanbo の STORY

「このストールのはじまりは、四季折々の表情を持つ田んぼから」

nitoritoのストールには、米沢の風景や自然、文化から発想した柄を落とし込んでいます。
“tanbo”はその名の通り、田園風景がモチーフの柄。

雄大な山々から運ばれた豊富な水が田んぼを満たし、寒暖差の大きい盆地特有の気候によって、美味しいお米が出来上がります。
田園風景といえばどの季節を思い浮かべるでしょうか。
雪が溶け、耕した土がホクホクとしているところにたっぷりの水が張られた水田。
田植えが終わり、鮮やかな緑が水に反射しより一層美しい青田。
心地の良い風に押され、重たく揺れる黄金の稲田。
一休みしているところに雪が少しづつ積もり、春を待ちわびている冬田。
どの季節も美しく、私たちの心も身体も満たしてくれる田んぼを、豊かな色彩を使ってストールへと落とし込みました。
本来は有機的に広がる田んぼを、ブロック状に整列させ、細いラインであぜ道を描いています。
夏の日差しを浴びた赤色、収穫時期の黄金色、冬の静けさを感じるネイビー。それぞれの配色には季節を感じる色を基調に、差し色がアクセントになっています。

nitoritoのストールを身につける事で、心が満たされ色鮮やかな毎日になりますように。

「一枚、一枚、丁寧に切られたストール」

私たちの提案するストールは、全て天然繊維由来の素材で作られており、4辺には余計な縫製をせず、切りっぱなしの仕様になっています。この切りっぱなし仕様を可能にするためには”ウールの特性”がポイントとなっています。
ウールは羊の毛ということもあり、とても優れた素材です。保温性はもちろん、撥水性、防臭効果、そして空気中の水分を吸収し発散することで蒸れを防ぐ効果もあります。また、ウールは土に埋めると微生物に分解され、土に還るサスティナブルな素材です。
一方で、デメリットもあります。それは、縮みです。素材の性質上絡まりやすいため、水に濡れた状態で力が加わると繊維同士が固まっていきます。洗濯機でセーターを洗うと縮んでしまうのはこの事が原因と言えます。
nitoritoのストールはこのデメリットを生かし、縮絨加工(フェルト化)を行い、繊維を固める事で切りっぱなしでも過度な力を加えない限りほつれてこない仕様となっています。この加工はとても難しく、一歩間違えると固いフェルトになってしまいますが、職人の確かな技術により、ウール繊維を程よく絡め、柔らかな風合いを最大限に感じるストールが出来上がります。

hamuraのストールは、手元に届いてからひと工夫をする事で、自分だけのオリジナルストールになります。ハサミを使ってフリンジの長さを変えたり、腕を通す穴を作ったり。nitoritoのストールだからこそ出来る楽しみ方です。

最初に、フリンジの長さ調整について。購入時にはフリンジ止めが付いています。これを本体製品から切り離すことでフリンジがバラバラになります。お好きな場所にハサミを入れて自分好みの長さのフリンジを作る事が出来ます!
次に、腕を通す穴について。ストールの両側に小さな穴が並んでいます。この穴はガイドラインとなっていて、穴の繋ぎ目をひとつづつ切っていくことで大きな穴となり、腕が通せるようになります。両方に穴を作ることで、首回りに巻くだけでなく、ポンチョのように着る事が可能に。

私たちの提案する身に付け方以上に、商品が届いてから、みなさんにストールの可能性を見出してもらいたいという思いも込めてこのような仕掛けを作りました。
nitoritoのストールを通して、布を切るという”コト”に挑戦し、オリジナルストールを創造する”トキ”を楽しみ、日々の生活が豊かなものになりますように。