nitoritoは9月で2年目になりました。
若い頃 いつだろう23歳とか24歳の頃だと思うけど
高校時代の親友と米沢織でアパレルブランドを作りたいなと酒を飲みながら語っていたのを思い出した。
彼は、自分が勤めていた機屋とは違うライバル機屋に勤めていて、本来ならば親友といえどお互い酒を飲んで仕事の話をするのは如何なものか?思いながらいたけれど それでも彼と飲む酒は楽しくて、心地よくて よく飲んでいた。
酔いが回り始めると、どちらかが切り出す訳でもなく、自分が作った生地で洋服つくりたいよな!なんて語り サマーウルーのセーターを作りたいとかメンズブランドにしようかとか、ブランド名をどうするかなどを熱く語った。
自分のイニシャルがKで親友のイニシャルがDだから ブランド名は『D&K』かとドルチェ&ガッパーナを意識して名前だけは決めて でも、そこから具体的に話が進むわけではなく あくまでも酒を飲むときだけの限定の夢を語っていたんだろうな。
当時は機屋が自分達でアパレルみたいな事をするなんて、誰も出来るはずないと思っていたし、もしかするとそんな事を考える事自体、同業の誰もしなかったと思う。お互いサラリーマンだからと ←出来ない理由を無理やり自分で生み出したり
だから僕たちがそんな事を考えていても 自分自身そんな事ができる訳ないと100%わかった上で話していたんだと思う。
あれから20年が過ぎ 自分は米沢織を使ったブランドを立ち上げて社長になっている。20年前に夢を語った事が現実に自分の仕事となり、なんとか成り立たせようと頑張っている。残念だけど当時 夢を語った親友と一緒には実現できなかったけど、もしかするとこの先、一緒に仕事が出来るかもしれない その可能性は今はある。
だからそれも自分を突き動かす原動力になっているかもしれない。
nitoritoは2年目を迎えました。地元の人に愛されるブランドになり、米沢から世界に通用するブランドになりたいと思っています。無理だろう そんな簡単な事ではない わかっています。それでもなんとか地元の人が誇れるブランドにどうしても成りたいんです。それが僕がお世話になり社会人として時間を捧げた米沢織への恩返しとなり、伝統と文化を残す事なので
【nitorito】3年目を目指して2021年のシーズンが始まります。
スズキケンタロウ